被被爆体験の継承や核兵器のない世界を求める想いを共有する場として、4年ぶりに制限なしで開催されました。台風の影響によりキャンセルもありましたが、全国から14生協のべ649名の参加がありました。
8月7日 オンライン子ども平和会議 ~ヒロシマ・ナガサキ合同企画~被爆の証言(平和の紙芝居)・室内碑めぐりガイド・生協平和のまち歩き(2コース)
8月8日 被爆の証言・被爆体験記朗読会・虹のひろば
オンライン子ども平和会議~ヒロシマ・ナガサキ合同企画~
全国の小学生から大学生までの子どもたちが参加し、「核兵器」と「平和」について学習しました。そのあと、5人前後の10グループに分かれて「戦争や核兵器など争いごとをなくすために私たちにできること」をテーマに話し合いました。最後に全体発表を行い、その内容をもとに議長団がアピール文を作成し、虹のひろばで発表しました。
分科会
平和の紙芝居 三田村静子さん
紙芝居の制作者である三田村さんは3歳の時に被爆されました。新作の「お母さんを焼いた運動場」「8・9原子爆弾 未来への警鐘」を講演していただき、親しみやすい紙芝居を通して被爆の実相を語ってくださいました。
被爆の証言 田中安次郎さん
3歳の時に被爆された田中さんより、被爆の体験を通して、平和とは何か、命の大切さ・どのように生きるかということについてお話していただきました。
◆参加者の声
- 三田村さんの穏やかで訴えかけるような語りに平和の思いを受け取ったように思います。
- 語りかけるような口調で心に響きました。直接お会いできて良かったです。
- 人に優しくする、人のことを思いやるということが広がれば戦争なんて起こることはない、田中さんの“人に優しく”を心にとめ生きたいです。
- 自分に何ができるだろうと思っていましたが、田中さんの言葉に勇気と元気をもらいました。日々の幸せを大切に人のことを思える毎日にしていきたいと思います。
虹のひろば
14生協390名会場参加 ( ライブ配信608名参加)
活水中学校・活水高等学校吹奏楽部がオープニングを飾り、日本被団協の和田事務局次長による基調講演や、高校生平和大使の活動報告などが行われました。フィナーレでは長崎南山小学校コーラス部がステージを盛り上げました。多くの若い世代の平和への取り組みが印象的で、次世代へ戦争や被爆体験をどのように継承していくのか、平和について考える機会となりました。
プログラム
- 【オープニング】活水中学校・活水高等学校吹奏楽部
- 【来賓ご挨拶】広島・長崎市長
- 【講演】日本原水爆被害者団体協議会 和田事務局次長
- 【活動報告】高校生平和大使
- 【アピール文発表】子ども平和会議 議長団
- 【全国からの声】現地参加者インタビュー・平和企画検討委員会活動報告
- 【ご挨拶】長崎原爆被災者協議会 田中重光会長
- 【フィナーレ】長崎南山小学校コーラス部・長崎県生協連 本田稔会長挨拶
日本原水爆被害者団体協議会 和田事務局次長の講演
「母が語った被爆証言」やNPT 再検討会議・核兵器禁止条約について話されました。「8 月だけが被爆者ではない、毎日が被爆者」「声を上げ続けなければならない」と核兵器廃絶に対する想いを訴えました。