広島の被爆の実相に触れることで参加者一人ひとりがそれぞれの立場で平和への想いを深め、次世代へ つなげるきっかけとなることを目的に、親子4組8名、大人1名の組合員を代表派遣しました。
参加スケジュール

- 8月4日
室内碑めぐりガイド、袋町小学校平和資料館、被爆の証言
- 8月5日
広島平和記念資料館、広島平和記念公園、原爆ドーム、 「ヒロシマ虹のひろば」
- 8月6日
こども文化科学館、おりづるタワー
室内碑めぐりガイド
平和ガイドの新谷美樹子さんの案内で爆心地(島内科医院)、原爆ドーム、平和の鐘、原爆供養塔、韓国人原爆犠牲者慰霊碑、原爆死没者慰霊碑、原爆の子の像、広島市立高等女学校の碑など広島市内の遺構・慰霊碑の学習を行いました。新谷さんは、何か一つでも覚えて帰ってもらえるよう身近な話をするなど工夫されており、被爆の実相を少しでも知ってほしいとの想いが伝わってきました。
袋町小学校平和資料館
「伝言」の壁
袋町小学校は爆心地から460mの位置にあり、原爆によって大きな被害を受けました。唯一鉄筋コンクリート造りだった西校舎だけが外郭のみ原形をとどめ、真っ黒にやけたコンクリートの壁と床には被爆者の消息などを知らせる「伝言」が数多く残されており、貴重な被爆資料を見ることができました。
佐久間邦彦さんにお聴きする被爆の証言
被爆の証言
爆心地から460mの場所にあった袋町小学校 は、原爆により外郭のみを残し廃墟となりまし た。コンクリート造りだった校舎は、被爆者の避難場所と救護所となり、住民の安否を尋ねる場所となり、コンクリートの壁と床に消息を知らせる「伝言」は数多く記され現在も残っています。旧日本銀行広島支店は、爆心地から380mという距離でしたが、非常に頑丈な構造のため倒壊は免れました。現在は遺構として一般公開されています。
2023ヒロシマ虹のひろば

第1部 虹のステージ
オープニングは、広島県内の生協組合員とその家族によって構成された虹のひろば合唱団による「ぞうれっしゃがやってきた」の合唱で始まりました。そのあと、廣中正樹さんの「被爆の証言」、広島市立基町高等学校創造表現コースの「原爆の絵」の紹介、崇徳高等学校新聞部平和担当班による「活動報告」、広島市立大学による「平和の紙芝居」、最後に平和企画検討委員会による「#ピースでピースアクション」の取り組み報告がありました。
第2部 みんなのひろば
全国の生協や諸団体の創意工夫を凝らした出展ブースが並んでおり、様々な平和活動に触れ、多くの方々と交流することができました。ララコープのブースでは「ハートドロップス」を設置し、全国から参加された皆さんより平和のメッセージを書いていただきました。幅広い年代の方々が立ち寄られ、関心を持っていただきました。
参加者からの感想
- 原爆体験の生の声を聞き、残された者の苦悩や大切な人を残して逝く無念さ、70数年たってもなおその人の人生から消えることはなく、改めて戦争は決して許されないことだと思いました。
- 広島に来なければ感じなかったことが多くありました。広島の街が至るところで平和の想いを発信しているなど無意識に長崎との違いを考えました。
- 平和に関する取り組みの真剣さ、継続する意志の強さ、伝える力などその勢いの中で時を過ごせたことはとても有意義でした。今後の伝達力を増すものと確信しました。
- 小学校のころから平和学習をやっているけど、被爆者の方から生の声で話を聞くのは初めてだったので良かった。(中2)
- 初めてこんなに詳しく原爆のことを教えてもらい、話を聞いて怖くなりました。(小4)