狭あい地のスペシャリスト 2024-05-07
ララあたごには4名の再雇用職員がいます。
「あたごオールマイティMさん」、「無店舗店舗二足のわらじで働くHさん」、「お買物配達便専門職Tさん」、そして「狭あい地のスペシャリストYさん」です。4名とも空き時間に店内の床を掃除したり、商品陳列を整えたり、草むしりをしたりとララあたごを支えています。
その中のYさん(65歳)は入協40年目を迎えます。無店舗、店舗、ハウジング(現リフォーム事業部)を経験し、再雇用後は長崎東支所で64歳まで背負子配達をされていました。いつも穏やかな笑顔で「な~ん言いよっと笑」と言いながらも誰に対しても分け隔てなく対応されていて、組合員さんや職員から慕われています。そんなYさんは現在、お買物送迎車を運転されています。長崎市内の坂が多い地域なので車が入らない道も多く、普段から送迎時には玄関まで一緒に荷物を持って行く対応をしています。ご利用者は高齢者が多く、車の乗り降り時に体を支えるサポートも欠かしません。
ある日、組合員さんから「巻き寿司を買ったけれど店内に忘れてきてしまった。いつもお世話になっているYさんに食べてもらいたい」と事務所に電話がありました。Yさんは「届けますよ」と、仕事終わりに冷蔵保存したお寿司を持って行きました。その方のご自宅は普段乗降される場所から階段坂を100mほど下ったところにあり、「いつもこの階段坂を歩いてお買物送迎車まで来られてるんだ」と大変驚きました。その方々のためにも今後も安全運転を第一に送迎を頑張りたいと改めて身が引き締まったそうです。
Yさんは「この年まで働き続けられるとは思ってもいなかった。皆さんのおかげもあり、『ありがとう』『ホントに助かるとよ』の言葉に支えられている」と言います。その笑顔に人集まる。感謝に応えるYさんのお買物送迎車は今日も長崎市内を走っています。
