トップページ > 組合員活動 > 環境 > 環境イベント報告(NO2測定)

環境

よりよい環境を次の世代に引き継ぐために努力します。

環境イベント報告
(NO2測定)

おもいっきり深呼吸?!
空気の汚れを
チェックしました考えよう!私たちのまちの環境

今年も大気測定を実施しました。環境問題はまさしく、私たち自身が直面している問題であることが実感できると思います。そして、その実感をくらしの見直しや地域の人たちとの具体的な行動に結びつけて行きましょう!

二酸化窒素(NO2)とは
どのようなもの?おさらいしてみましょう

どのようなもの?

窒素と酸素が結びついたもので窒素酸化物(NOX)のひとつです。この窒素酸化物の中でも二酸化窒素は大気汚染の原因の主なものとされています。

発生原因は?

高温度でものが燃焼する時に、空気中にある窒素と燃やされるものにある窒素、燃料にある窒素が酸化され、空気中に放出されて発生します。

主な発生源は自動車の排気ガスによるものですが、ストーブやタバコなどによっても発生します。

どのような影響が?

ぜんそくなど主に呼吸器に影響を及ぼすと言われています。

どのようにして濃度を
はかるのでしょうか?

  1. 測定を終えたカプセルに「ザルツマン試薬」を5㎖入れ、NO2と反応させて赤紫に発色させます。※この色が濃いほどNO2の濃度が高くなっています。
  2. NO2の濃度をエコチェッカーという器械を用いて「吸光光度法」という測定方式により調べます。
<NO2測定方法>専用シートに貼りつけて、ろ紙を入れたカプセルの底をはずし測定場所に24時間つるします。

測定する時の雨の影響は?

カプセルの構造は底の部分からNO2が入り、ろ紙に吸着されるようになっています。よって、よほどの大雨でない限り大きな影響はないと思われます。

今回の測定結果

一斉測定日
2023年11月27日(月)~12月3日(日)
測定のポイント
  • 最終定点測定 75ポイント

    (ララコープ支所・店舗前:19ポイント)

  • その他一般公募、エリア委員の任意点測定 32ポイント
合計107ポイントで測定

ララコープが定めた測定の目安(ppm)

  • きれい(0.02未満)
  • やや汚い(0.02以上~0.04未満)
  • かなり汚い(0.04以上~0.06未満)
  • 非常に汚い(0.06以上)

きれい 0.02未満

測定地点市町村
稲佐山公園パーキング長崎市
長崎東支所前幹線道路長崎市
長崎北部支所前幹線道路長与町
五島市吉久木町五島市
長崎市本原町長崎市

やや汚い 0.02以上~0.04未満

測定地点市町村
昭和町交差点長崎市
中央橋交差点長崎市
長崎市民病院前長崎市

毎年決まった日に大気測定をするこの調査も31年目となりました。今回は継続定点75カ所の内、昨年と比較して二酸化窒素が減少した場所は42カ所、上昇した場所は23カ所、変化なしが5カ所となりました。(紛失2カ所、測定不備3カ所)ララコープが定めた測定の目安(ppm)では、「きれい」と判断される定点が多く、上記の2023年度ワースト3の定点では「かなり汚い」となり、「非常に汚い」といわれる定点はありませんでした。

測定日の気象条件(降水による大気中の汚染物質の浄化、さらに強風の影響を強く受けた)により、大気中の二酸化窒素が広範囲に拡散し測定数内に影響を及ぼすことがあります。今回、2023年度ベスト上位では、測定数値が0.000ppmとなった箇所が5カ所ありました。気象条件による影響があったのかもしれませんが、ベスト5として報告します。

同じ季節でも毎年同じ気候になるわけではないように、二酸化窒素の濃度も日々、さまざまな条件によって変化します。風向や風速、日照、測定場所の立地条件など要因は様々です。

最近は環境に配慮した車が多いですが、二酸化窒素の主な発生元は車の排気ガスと言われています。自動車の使用を控えることや公共機関を利用するなど、まずは家庭からできる取り組みを実践していきましょう。